思い出の現場

旧福岡ナショナルビル解体撤去工事
(現 福岡MIDビル)

MATSUDAの大きな一歩となった、
初の大型物件解体撤去工事

松田都市開発の歴史の中で、大型物件の解体として最初の工事を行ったのが、この旧ナショナルビル(現・福岡MIDビル)でした。

当時、福岡の解体工事は施工計画書が無い状態で行っていたため、当社の作成した施工計画書が認められ、ゼネコンから発注を受けることができましたことを鮮明に記憶しております。

工事施工にあたっては、初めての地下解体ということもあり、大変苦労を致しましたし、また、近隣からの苦情もありましたが、誠心誠意努め、その一つ一つに対応を行って参りました。

そのような経験を踏まえ、現在当社では国際環境規格ISO14001を取得、これを当社の柱として企業活動の面で環境保全に配慮して行動しています。従いまして、工事着工前に必ずや近隣様への挨拶を行い、ご理解を頂きながら工事を進めております。

現在、この想い出深い福岡MIDビルの10Fに、経営企画室をかまえ、今でも施主と親しくお付き合いをさせて頂いており、今後も、このような人と人とのつながりを大切にし、常に必要とされる企業を目指して努力していく所存です。

Before
旧:福岡ナショナルビル
After
現:福岡MIDビル

旧福岡県警本部解体工事(現 アクロス福岡・福岡中央公園)

環境の保全に配慮し、
解体工事で発生したガラを
埋め立てに再利用

福岡市中央区天神のど真ん中、現在はアクロス福岡・福岡中央公園として市民の皆さんが利用されているあの地に、旧福岡県警本部がありました。

1983年に解体する運びとなりましたが、当時は、福岡市制100年を記念して平成元年に開催された『アジア太平洋博覧会』の準備期間でもあり、解体して発生したガラを有効利用するために、リサイクルして、博覧会の会場となる百道浜の埋め立てに利用しました。

再利用するにあたっては、コンクリートガラのサイズに規定があり、何度も選別を繰り返して、人の拳くらいの大きさに揃えていくという細心な作業を行ったことが強く印象に残っております。

その地も現在では、福岡タワー、福岡ドーム、シーホークホテル、マリゾン等が建ち並び、観光名所として県内外から多くの人が訪れています。

Before
旧:福岡県警本部
After
現:アクロス福岡

天神ひろば棟外解体工事(現 天神イムズビル)

3D CADを取り入れ、
より分かり易く、安全で
スピーディーな対応が可能に

大型デパートや新しいビルが立ち並ぶ現在の天神地区の街並みを、20年前に誰が想像したでしょうか。それほど、この20年間に天神地区は急激な変化を遂げました。

情報文化の発信地として、若い世代の注目を浴びつづけている天神・イムズビル。ここには当時天神ひろば棟が建っていました。福岡市所有の天神ひろば棟には自走式駐車場・福岡市別館・福岡市展示場があり、構造も複雑な上に天神の中心部に立地しているため車や人の往来が激しく、またその後に建設される予定であった天神地下街との連結などの問題もあり、解体にあたっては大変高度な技術が要求されました。

設計監理・建設共同企業体の方からは「誰が見ても理解ができる施工計画書作成」の要望があり、従来までの2次元(平面)的な図面から、新しく工法・工程の3次元(立体)的な図面化を図り、その施工計画書に基づき解体工事を安全に完了させることができました。

この経験から、当社は設計部門にCADシステムを取り入れ、蓄積してきた経験・技術を駆使し、よりわかり易く、よりスピーディーに対応することが可能になりました。しかし、これに留まることなく、当社は、常に新しい技術を取り入れ、お客様の立場に立って何が必要とされるかを考え、施工計画書の改善に日々取り組んでおります。

Before
旧:天神ひろば棟
After
旧:天神イムズビル